冒険的なPDCAを回してみよう
チームSKM 上村です。
先日、『問いかけの作法』や『冒険する組織のつくりかた』
安斎勇樹氏の講演イベントに参加してきました。
著書『冒険する組織のつくりかた』をふまえた講演だったのですが
著書の中でSMARTに代わる目標設定のフレームワーク
「ALIVE」について紹介されています。
SMARTとALIVEについて説明しておきます。
SMARTはこちらの5つです。
目標を設定する際にはこの視点が重要ということです。
- Specific(具体的な)
- Measurable(計測可能な)
- Achievable(達成可能な)
- Relevant(関連した)
- Time-bounded(期限を定めた)
ただこの目標設定だとノルマ的になり、内発的動機薄れてしまい
”やらされ感のある”目標設定になってしまうため
以下の5つの要素から構成されているALIVEの法則を提唱され
- Adaptive(変化に適応できる):
環境の変化に柔軟に対応できる目標を設定する。 - Learningful(学びの機会になる):
目標を追いかける過程を学びの機会に変える。 - Interesting(好奇心をそそる):
目標そのものが興味深く、好奇心をそそるもに。 - Visionary(未来を見据える):
予測不可能な未来に対して、つねに前向きな意思を込める。 - Experimental(実験的である):
不確実な環境でリスクを冒して、実験的要素を含める。
このような視点で冒険的なPDCAというものを考えたいなと思い
AIさんと壁打ちをして良いアイデアを作ってみました。
そうすると中々面白いPDCAが生まれました。
◇冒険的なPDCA
冒険的なプロジェクトにしたい場合
またはそのような思考や行動が求められている場合
完璧な計画よりも、挑戦を通じた進化を重視した方が良いというこ
次のようなPDCAを考えました。
- P(Playful Plan) – 遊び心のある計画
◆新たなレンズ:「暫定&実験計画」へ
- 固定的な計画ではなく、「こんなことを試してみたらどうなるか?
」
と好奇心を持って考えを立てる。 - 100%成功を前提にしない。
- 「学びがある実験こそが成功!」という意識で目標を設定。
- 例)「お客様のアクションが最も大きくなる問題を探るため、
3つの異なるアイデアを同時に試してみる。」
- D(Dynamic Do)-大胆に実行
◆新たなレンズ:「探索的&実験的な実行」へ
- 事前の計画通りに進むのではなく、柔軟に軌道修正していく。
- 「まずは動いてみて、走りながら考える」というマインドセット。
- 未知の道を切り開く勇気を持つ
- 例)「A/Bテストではなく、A/B/Cテストをして、
思わぬ発見を狙う。」
- C(Curious Check) – 好奇心を持って振り返る
◆新たなレンズ:「学びを中心に振り返る」へ
- 「成功したか?」だけではなく、「意外だった?」も重視する。
- 定量的なデータ分析だけでなく、定性的なインサイト(気づき)
を共有する。 - いろいろあっても、それが新しい発見につながればOK!
- 例)「予想外の顧客層が反応したが、何が要因?」「
失敗したけど、面白い兆しはなかったか?」
- A(Adaptive Act) – 適応しながら進化
◆新たなレンズ:「柔軟に変化を受け入れ、進化」へ
- 改善ではなく、次の「冒険」へのスタートと考える。
- うまくいったことをただ続けるのではなく、
新たな挑戦へと続いていく。 - 「変化を前提」に行動し、次のサイクルをもっと大胆にする。
- 例)「うまくいったAの手法をさらに拡張してみる」「
次はもっとすごい実験をしてみる」
◇冒険的PDCAの活用ポイント
- 「間違えないこと」ではなく「進化し続けること」が大事
- 予定通り進むのではなく、「冒険の途中の発見」を活かす
- 「ワクワクするか?」が新しい目標設定の基準になる
◇まとめ
従来のPDCAが「計画通りに進むための仕組み」
冒険的PDCAは「探究しながら計画を進めるための仕組み」
変化の激しい環境でも柔軟に適応し
学びを保ちながら組織や個人が成長できるサイクルが
必要なシチュエーションで活かされてくるサイクルだと思います。