その一瞬は、二度と来ない── 経営に「ライブ感」はありますか?
チームSKM 中川です。
今年最後のメルマガ、ゆるーくやっていきます。
どうぞよろしくお願いします。
年末になると、いつもより少しだけ、
ゆっくりとした時間の流れが必要になる時はありませんか?
慌ただしい日常の合間に、ふと立ち止まり、
一年を振り返る余白が生まれる──
そんな季節です。
■ 予定変更が連れてきてくれた「ライブ感」
先日、気分転換にスパへ出かけました。
ところが、行きつけの場所は想像以上に長蛇の列。
年末らしい光景を前に、「今日はやめておこうか」
気持ちを切り替え、急遽、別のスパへ向かうことにしました。
少しだけ、お値段は高め。
正直なところ、頭の中で小さな計算もよぎります。
けれど結果として、それは“価格以上の体験”になりました。
■ 空気が変わると、体験の質が変わる
館内に足を踏み入れた瞬間、
いつもの場所とは、明らかに空気が違いました。
訪れたのは、ちょうどクリスマスシーズン。
ピアノの生演奏に合わせて、
声楽家によるクリスマスソングや
みんな大好きディズニーの生歌が始まりました。
音楽が「流れている」のではなく、
空間そのものが、音になっているような感覚。
さすがというプロの技術。
観衆を巻き込む自然なMC。
気づけば始まっていた手拍子。
小さなお子様とのハイタッチ。
そして、生まれる笑顔。
そこには、
まさに、その瞬間にしか存在しないライブ感でした。
■ 経営の現場も、同じではないでしょうか
その光景を眺めながら、
私は自然と、経営の現場を思い浮かべました。
商品やサービスの価値は、
カタログやスペック表だけでは伝わりません。
お客様との会話。
表情の変化。
その場の空気。
一度きりのやり取りの中で生まれる、
小さな感動の積み重ね。
それはまさに、一期一会の「現場のライブ」なのだと思います。
社内業務も同じです。
挨拶に始まって、朝礼、面談、日常の声かけ。
その一分一秒は、二度と同じ形では訪れません。
“会議室”は、ステージとなり、
ライブ感は、社内業務でも起こせます。
だからこそ、その場限りのライブ感を、
どれだけ大切に想い、創ることができるかが問われますね。
■ アーカイブ全盛の時代だからこそ
動画や配信が当たり前になり、
「あとで見られる」ことが増えました。
けれど、いかがでしょう。
「あとで」は、案外やってこないものです。
さらに、即座に答えが返ってくる検索エンジンや
生成AIに慣れてくると、ゆったりとした間合いや、
人の温度を感じる時間に、
どこか懐かしさを覚えるようになります。
だからこそ今、
そうした空気を味わえる場に人が集まり、
繁盛していくのではないでしょうか。
そして、そうした場を意識して創ろうとする会社に、
人が集まり、さらに磨きがかかっていく。
年末年始のお出かけの際、
足を運んで、
自分の目で見て、
心で感じてみてはいかがでしょうか。
■ 年末という「区切りのライブ」
クリスマスライブを聴きながら、
そんなことを考えていました。
気がつけば、今年もあとわずか。
少し立ち止まり、
一年を振り返り、
来る新年を思い描く。
ゆったりとした気持ちになれたからこそ、
そんな時間を持てたのだと思います。
皆さんにとって、
今年はどんな一年でしたか?
そして、
来年はどんなライブ感を持って、
一年を描いていきたいでしょうか。
ワクワクする未来は、
遠くにあるものではなく、
「今、この場」から生まれます。
この場づくりを、来年は“どこから”始めますか?
こうした“経営のライブ感”を、実際の現場でどう設計するか。
さんよし会では、その具体事例を“生”で共有しています。
そんなライブ感あふれる場であり続けられるよう、
来年も一層、磨き続けてまいります。
今年も一年、本当にありがとうございました。
どうぞ、よい年の瀬をお迎えください。


