冒険する組織をどうつくる?
チームSKM 佐々木千博です。
まず会社やチームのトップが冒険者になることだ!
最近、私たちは「VUCA」とか「変化の激しい時代」
という言葉を、耳にタコができるほど聞いています。
DX、AIの普及、そして人手不足 。
次から次へと押し寄せる荒波を前に、
経営者やリーダーとして
「この先、私たちの組織をどう導けばいいのか」と、
ふと足元が揺らぐような不安を感じることもあるかもしれません。
そんな中で、今、私たちがもっとも必要としているもの。
それは、既存の延長線上にある「改善」ではなく、
まだ見ぬ理想の組織へと漕ぎ出す「冒険」ではないでしょうか。
先日2月2日に開催した「さんよし会」特別イベントでは、
『冒険する組織のつくり方』の著者・安斎勇樹さんを
オンラインでお迎えしました。
リアル会場での熱いワークショップと
安斎さんとの直接対話を通じて、懇親会は組織づくり
を肴に本当に大いに盛り上がりました。

そんな中で私は改めて一つ再確認しました。
それは、組織が冒険を始めるためには、
まず、そのトップである私たちが「最初の冒険者」
になる必要があるということです。
なぜ、組織には「冒険」が必要なのか
今の時代、多くの組織が日々の業務に忙殺され、
創造性という牙を失いつつあるように感じます。
しかし現代の組織が直面しているのは、
単なる「効率化」では解決できない、
正解のない問いばかりです。
私たちは、どうしても「そろばん(数字・論理)」
に縛られがちです 。もちろん、燃料がなければ
船は進みませんから、そろばんは不可欠です。
しかし、計算だけでたどり着ける場所には、
誰も見たことがないような感動はないのではないでしょうか?
「冒険する組織」とは、単に新しいことに
取り組む組織ではありません。
それは、トップ自らが「この未来を実現したい」という、
一見すると青臭い、壮大な「ロマン」を掲げ、
メンバーもそれぞれに夢を持ち、まだ見ぬ新大陸を目指して
試行錯誤を楽しむ組織のことです 。
ワンピースで言えば、世界一の海賊王になる!というルフィ、
他の多士済々のメンバーもそれぞれの目標をもっていて、
ルフィの兵隊という感じではありませんね。
「利益が出るからやる」のではなく
「このロマンのために、利益を出す仕組みを作る」
という流れを一人一人の中につくることこそが、
リーダーが冒険者として最初の一歩を踏み出す瞬間なのです 。
情報を開示し、共に荒波を乗り越える
冒険において、リーダーが一人で頑張る必要はありません。
むしろ、一人で抱え込むことは、
冒険の船を沈めるリスクにさえなります。
例えば、星野リゾートの星野代表は、
コロナ禍という未曾有の危機に際して「倒産確率」
を具体的に社員に開示しました 。
現状を隠さず、透明性を高めることで、
社員との情報格差をなくしたのです 。
その結果、社員の間に「自分たちがこの船を救うんだ」
という当事者意識が芽生え、現場から復活のための
アイデアが次々と湧き出てきました 。
今回の安斎さんとのセッションでも、
参加者の皆さんから現場の実情に即した
難度の高い課題が次々と寄せられました。
それらに対して安斎さんは、学術的な背景とユーモアを
交えながら、解決への道筋を鮮やかに示してくださいました。
私たちリーダーに求められるのは、
完璧な正解を提示することではありません。
「今、ここが危ない」「でも、あの大陸へ行きたいんだ」
という事実と想いを分かち合い、
メンバーの力を信じて頼ること・任せることです。
甘やかすのではなく、相手の成長と自立を信じ、
高い基準を共に目指す深い信頼関係のことです 。
冒険の羅針盤を磨き続ける「共育」の場
冒険は、一度旗を掲げれば終わりではありません。
航海は続きます。日々、現場の課題に追われる中で、
一人で考え続けるのは限界がありますよね。
だからこそ、私たちは「さんよし会」という、
企業の枠を超えて共に学ぶ「共育(共に育つ)」
の場を大切にしています 。
安斎さんとのイベントは終了しましたが、
私たちの冒険は始まったばかりです。
次回の「さんよし会」では、さらに具体的な
「社風づくり」の現場に触れていきます。




