「未来人材ビジョン」ぜひ読んでください。
もう発行されて3年ほど経っているのですが、
経産省の発行している「未来人材ビジョン」
読みましたか?
恥ずかしながら、私も最近知りまして、
読んでみましたが、一言でいえば
「大いなる危機感を改めて感じ直した」
ということになります。
このレポートの背景は以下のようなものです。
・2030年、2050年の未来を見据え、産学官が
目指すべき人材育成の大きな絵姿を示す
・労働需要の変化を推計し、社会システム全体
を見直す大きな方向性を二つに整理
・今後取り組むべき具体策を提示
「旧来の日本型雇用システムからの転換」
「好きなことに夢中になれる教育への転換」
あくまで、議論の出発点としてのものという
位置づけですが、現状を認識し、
将来を考える上で非常によい資料と
思います。
▼経産省 未来人材ビジョン リリース記事▼
https://www.meti.go.jp/press/
今後も折に触れて触れることになりそうですが、
今日は求められる能力変化について、
少し書きたいと思います。
(出典)未来人材ビジョンのP20
https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001-1.pdf
図を見てもらえれば一目瞭然ですが、
求められる能力TOP10が何一つ被りません。
つまり社会の前提条件が全く変わっていく
ということになります。
2015年に求められたTOP3
・注意深さ・ミスがないこと
・責任感・真面目さ
・信頼感・誠実さ
これらが不要になるということでは
勿論ありません。特に信頼感や誠実さは
時代を問わず大切なことと考えます。
しかし、市場が求める優先順位
というと違ってくるということのようです。
少なくとも、「言われたことを真面目に
コツコツ丁寧にやる」これが求められる
要素は相当に下がりそうです。
なぜならAIやロボットの方が、遙かに
早く、品質高く、安くなるからだと
考えられます。
では、今後求められていく
TOP「問題発見力」は、
どうすれば鍛えられるのでしょうか?
私の考えは、問題を見つける
「受信アンテナを立てる・感度を上げる」
ということです。
そして受信アンテナの感度を上げるには、
1.アンテナを立て気づく
2.アウトプットしてみて
3.フィードバックを得て改善
このループを早く沢山回すしかありません。
アウトプットを前提としないと、
アンテナは意味がないですし、
それにフィードバックを得ないと、
視野・視点が偏り、チューニング
できません。
これからの学習は、知識を覚えることでなく、
上記ループを回せる
スキルを磨くことになるでしょう。
1.気づき
2.アウトプットし
3.フィードバックを得る
人材育成も、知識伝達でなく、
このプロセスそのものになっていくでしょう。
私も研修・コンサルを通して、
これを重点的に提供していきたいと
改めて思いました。
それにしても気づきのきっかけとして
「未来人材ビジョン」は新しいキャリア
や社会づくりのヒントになるものと
思いますので、是非一読ください。