ムーンショット目標と成長・意欲の関係は?
前号の続きです。
今日は、ムーンショット目標って、
達成不可能そうな目標、そんな目標意味あるの?
と思われるかもしれません。
今日は、
ムーンショット目標と成長・意欲の関係について、
私の現在の具体例を交えながら考えていきますね。
(1)挑戦が、成長に導く
ムーンショット目標が、仮に「現状の10倍」
の目標とした場合、メンバーは既存の方法論
だけでは難しいということになり、
新しいアプローチを考えざるを得なくなります。
これは、視座を変えたり、視野を拡げたり、
視点を変えることになりますし、能力の発展を
促します。
例えば私の場合、漠然としているのですが、
今のコンサル・研修業務の枠を超えて、
「成長のよろこび、ありがとうの幸せ」の
循環を創ることに挑戦したいと思っています。
それもあり、新しい視座・視野とご縁を
もとめて、MBAの単科から学び直しを
この1年ほどしています。
既に、視座・視野が変わってきている
気がしています。(企業規模感などで、
日々の業務で使わないことも多いですがOKです)
(2)成長が意欲(動機)を高める
高すぎる目標は、当然、ブレイクダウンされます。
例えば3ヶ月ごとの中間挑戦目標を設定し、
進捗をチェックし、実現すれば嬉しい!
となりますね。この積み重ねは、単なる
実現可能な目標をただ達成することとは
違った意味を持ちます。
月が近づいているのです♪
この小さな成功体験を積み重ねることで
「もっと挑戦したい」という意欲を
継続的に生み出します。
私の例では、3ヶ月に1回の授業の成績が
あります。やるからには、A(一番いい成績)
取る気でやっています。
(3)高い意欲が、新たな挑戦に向かわせる
個人においても、できたら、次もきっと出来る
だろうという自己効力感を高めますし、
チーム全体が「〇〇な社会実現」といった
社会的意義のある目標を共有する場合、
個人の使命感が組織の結束力を強化し、
より困難な課題への挑戦意欲を喚起していきます。
私のMBAの例では、学びの意欲と共に、
新しい人とのご縁・学び合い・共育が、
意欲の向上につながっていると思います。
さて、私の例は身近に考えて欲しくて
書きましたが、現在進行形で実績化は
勿論していません。
私が一番好きで、世界的に有名で、
すごい実績は、ムーンショットの語源
にもなっている「アポロ計画」ですね。
あの時代に成し遂げたことが信じられない!
そして、アポロ計画が成し遂げた科学の
発展には数え切れない程のものがあります。
(活用シーンとして、良くないものもある
と思いますが、それはまた別の問題)
他のムーンショット目標も少し
調べて見ました。
Googleが開発した自動運転車「Waymo」
「交通事故をゼロにする」という壮大な
目標から生まれましたそうです。
この目標が従業員の思考を
「既存の自動車技術の延長」から
「AIとセンサー技術の根本的な革新」
へと転換させ、技術者のスキルレベルが
飛躍的に向上しましたそうです。
内閣府のムーンショット目標にも
AIロボット開発がありますが、これも従来の
プログラミング手法を超えた機械学習の領域
に挑戦しているそうです。
■注意すべきバランス点
ただし、過度な目標設定は「パニックゾーン」
を引き起こす可能性もありますね。
防ぐために、内閣府のムーンショット目標の
場合、「2040年までに100歳健康社会」といった
中間マイルストーンを設定しています。
ムーンショット目標は、善き動機に基づき、
皆の幸福に資する志であることが大切と
思っています。それでこそ、人の力も借りられます。
そしてプロセスを適切に設計すれば
組織と個人の成長を相互に促進するエンジンとして
持続的な意欲向上サイクルを生み出すのではないでしょうか?
「不可能と思える目標」と「現実的な進捗管理」
を両輪で回すことが大事ですね。