SDGs Goal.12「つくる責任つかう責任」で出来ること

SDGsへの取り組みは、持続可能な社会を
未来の子供たちに残す事業者・大人の
責務の一つです。

そして大企業よりも中小企業の方が
一歩踏み出すことはずっと簡単です。

そして、目先の利益でなく、中長期的
に強い会社をつくるうえでも有用です。

今日は、SDGs Goal.12
「つくる責任つかう責任」

で、できることを考えたいと思います。

今回も、いくつか169のターゲットを
抜粋で確認してから、私たち一人ひとりや
中小企業にできることを考えて
いきたいと思います。

ーーー該当ターゲットの一部ーーーーー

天然資源の持続可能な管理及び
効率的な利用を達成する。

小売・消費レベルにおける世界全体の
一人当たりの食料の廃棄を半減させ、
収穫後損失などの生産・サプライチェーン
における食品ロスを減少させる。

製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な
化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、
人の健康や環境への悪影響を最小化するため、
化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。

ーーーここまでーーーーーーーーー

他にもありますが、ターゲットまで
見るとより具体的にイメージしやすい
かと思います。

関連して、多くの人が聞き覚えの
あるキーワードとして3R
「Reduce Reuse Recycle」という
ものがあります。

これは順番が大切で。
減らす→再利用する→リサイクル
の順番でやりましょうということです。

ペットボトルを例にとると、
以下のようになります。

Reduce
 そもそもペットボトルを
 使わない。

Reuse
 同じペットボトルを
 水筒替わりに何度も使う

Recycle
 資源ごみとして捨てて
 別の形で使う。

まず、そもそも使う量を減らせないか?
という観点で、企業の立場であれば、

・簡易包装にする
・売り切れる分だけ販売する

など考えられます。

欠品は機会損失という考え方
もありますが、一日100食限定の
売り切り型にした京都の「佰食屋」
さんのようなモデルもアリです。
何でも拡大がいいとは言えません。

▼佰食屋 Webサイト▼
https://www.100shokuya.com/about/

消費者としては、

・簡易包装を希望する
・食べきれないものは頼まない
・不要不急、あればいい
 レベルのものは買わない

なども出来ますね。

一見すると経済活動にマイナスの
インパクトがあるように感じますが、
そもそも、多ければ多いほど良い、
という考え方時代から決別が必要
なのかもしれません。

ちなみに、日本のフードロスは
とんでもないレベルです。

2020年4月の農水省の資料によると、
廃棄物処理法における食品廃棄物は

食品関連事業者で752万トン
(内、可食部分328万トン)

一般家庭で、783万トン
(内、可食部分284万トン)

合計で食品廃棄物1,535万トン、
食品ロス612万トンとのことです。

これは世界全体が援助している
食料の量の約2倍に相当、
廃棄コストは年間2兆円にも
及ぶそうです。

なんという環境負荷、
なんという経済非効率、
そして飢えている人達への
間接的な攻撃でしょうか?

企業の立場でいえば、
本当に必要なものだけ仕入れ、
本当に必要とされる分だけ売る
ということが大切ですね。

勿論、間接資材についても同様です。

環境整備・5Sで無駄なものの
購入を減らすことも出来ます。

また、同じものを買うのでも、
環境負荷の低いものを選ぶという
ことも大切な視点です。

地産地消は、運送コストなどを
抑える意味でも理に適っています。

さらに、以前ご紹介したことがある
産業廃棄物中間処理業の石坂産業では、
「つくる責任、つかう責任」
にプラスして、「捨てる責任」を
掲げておられます。

▼石坂産業の関連メルマガ▼
https://s-kando.com/archives/3726

ライフサイクル全体を見て、
自分達にできることを
考えていきたいものです。